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黄色のスイレン
タイ古式マッサージの歴史

タイマッサージは今から約2500年前に、インドからの仏教の伝来と共に医学の一部として一緒にやって来たと考えられています。その創始者は、その2500年前の時代を釈尊と共に生きていたインド人、シワカ・コマラパ師とされています。彼は仏陀の主治医であり、サンガと呼ばれる仏教僧の集団の筆頭医師として活躍していました。当時仏教僧たちは、仏教と共に伝わってきた仏教医学(中国医学)の知識を吸収し、タイ伝統医学を確立しました。そして、ワットと呼ばれる寺院で、民衆を救っていくためのひとつの知識として医学の手法としてのマッサージを広めました。タイでのワットの役割は、仏教の教えを説く所としてだけではなく、民衆に生活の知恵を授ける集会所や学校としての役割を果たしていました。そしてそのなかで、民衆の健康を守るための病院としての役割も果たしていたのです。つまり、タイマッサージはそのワットにおける奉仕活動の一環として、体の悪い人たちに無償で施されることで継承されていったと考えられています。
タイ古式マッサージの特徴

①脚のマッサージの重要性
タイ古式マッサージは始めに脚のマッサージを施術時間の半分近くかけて行います。これには訳があり、何故なら、身体の各所に存在するツボのようなものを繋いで出来たエネルギーライン、通称「セン」と呼ばれる施術ポイントの多くが、脚に集中していると考えられているためです。
脚は心臓から遠くさらに重力の影響を受けるために血液の循環が悪く、どうしても老廃物がたまりやすい部分でもあります。足先から脚全体をよくもみほぐして行くことで血流やリンパの流れが促され体が温まり、その後上半身をほぐしますのでもみ返しなどの要因も防ぐことができます。
脚を丁寧に且つしっかりとほぐすことで、上半身の問題がどこまで解消できるか決まってくるといっても過言ではありません。


②他動的なストレッチ
「オートマティックヨガ」「二人で行うヨガ」とも言われる特徴的な多彩なストレッチでゆっくり伸ばすことで、身体を本来の正しい姿勢に導きます。
マッサージ中のリラックス状態で行うストレッチは、普段力が抜けにくく身体の硬い方には特に、自身で行うストレッチよりも効果が期待出来ると言えます。
③ゆっくり時間をかけた施術
タイ古式マッサージは、全ての施術をゆっくりと時間をかけて行います。それは、マッサージ中の呼吸を大切に考えるためです。呼吸をきちんと行うことで、より深いリラックス状態である一種の瞑想状態に導きます。これにより自律神経を整え、精神疲労を癒すこともできると言われています。(「世界で一番気持ちいいマッサージ」と言われる由縁はここにあります。)
また、呼吸をしっかりすることで、身体に酸素を行き渡らせることができる有酸素運動としての効能(代謝アップ)も実現できます。


タイ古式マッサージの効果
タイマッサージの施術効果は現代医学的に証明されています。
タイの保健省では、病院内で様々な治療に応用する試みが行われており、頭痛、腰痛、肩こり、生理痛、生理不順、喘息、高血圧、冷え症、便秘、アレルギーなど数十種類の症状への効果が期待できると考えています。
西洋医学では扱えない、予防医学的効果も大きな特徴で、定期的に受けることで、症状が悪化して大病になる前に、病気をおさめる可能性も期待出来ると考えられています。
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